第29回全日本トライアスロン皆生大会 飯田忠司選手 第3位!
2009年7月19日に鳥取県皆生温泉で開催された「第29回全日本トライアスロン皆生大会」にて、BODY TUNE サポート・プロフェッショナルアスリート「飯田忠司」選手が、総合第3位、おめでとうございます!
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大会名 : 第29回全日本トライアスロン皆生大会
場所 : 鳥取県皆生温泉
日時 : 2009年7月19日(日)
距離 : SWIM 3km-BIKE 145km-RUN 42.195km
使用機材:
バイク・・・・メイストームオリジナル
DHバー・・・プロファイル T2+コブラカーボン
ハンドル・・・プロファイル コブラウィング
ボトルゲージ・・・プロファイル カーボン
タイヤ・・・Panaracer イージス
ウェア・・・・・・・・・TYR
シューズ・・・・・・・SAUCONY SAM2007
ウェットスーツ・・・メイストームオリジナル
結果: 総合 3位 8時間37分15秒
今回初参加となる「第29回全日本トライアスロン皆生大会」。関東からの参加者は少ないようだが、日本で始めて開催されたトライアスロン大会として、定員850名の国内屈指の歴史と規模を誇るロングディスタンスの大会である。
7,8年ほど前に一度、出場する予定だったが、故障により直前でキャンセル。ようやく今年挑戦できる事になった。
スイム:3km 42分13秒(4位) *( )内は各種目別の順位
皆生温泉海水浴場付近海岸線に沿って泳ぐ変則の1周回のコース。浜辺からのスタンディングスタートだが、400mほどで90度ターンのブイがあるので、そこでバトルに巻き込まれると出遅れる。ロングの大会ではあるが、スタートダッシュをある程度かけておいたほうがいい。
内側から5人目くらいの最前列でスタートした。スタートダッシュに成功して、200mほどはここ鳥取出身のオリンピアン、小原選手の姿をはっきり捉えられる位置。しかしどう考えても泳力に差はあるので、ほどほどにバトルをさけられた時点でペースを切り替える。
ブイを回ると右手に「2」という数字の旗を掲げたカヌーが並走してくる。4人ほどの集団だったが小原選手が一人抜けて、その追走集団であることがわかる。
波はほとんどなく泳ぎやすい。1500m地点で一度上陸し通過チェック。その後、集団の二人の選手に若干離されるがそのままスイムフィニッシュ。
トップと約2分30秒差の4位と自分としては上出来の位置でバイクに移った。
バイク:145km 4時間33分04秒(14位)
コースは皆生温泉から日野川を抜け、40キロほどはほぼ平坦で、そこから大山沿いに厳しいアップダウンの続く145キロ。スタートしてしばらくは川沿いの道を走るが風が強烈に強い。予報に反して雨は降らず、晴れてすらいるが、風の強さという点で予報は的中した。前方60秒ほど前に選手を一人確認。ペースダウンしないギリギリのペースを探し、向かい風でも冷静にペダリングすることを意識した。10キロ付近で、先頭のパトカーらしき姿が見えたので、向かい風でスピードが出ていないが、悪くはないと思った。
が、30キロ地点で、同大会で数回の優勝を誇る井出選手に、登りの始まる45キロ付近で、これまた招待選手2人に追いつかれる。更に50キロ過ぎに昨年優勝で、今回も優勝候補の藤原選手にも追いつかれる。予想以上に早く追いつかれてしまったが、50キロ過ぎの登り終了区間、折り返しでトップやとの差を確認。早い段階で順位を落とした割にはそんなに離れていない。
気を取り直して、予報に反して晴れて暑くなりつつあるので脱水に注意するようにした。
ここから130キロくらいまでは小刻みなアップダウン。強い風にも翻弄されて、100キロ過ぎで小原選手に追いつくものの、その後、足にきてかなりペースダウンしてしまった。
7位でバイクを終える。
ラン:42.195km 3時間21分58秒(3位)
正直足にはかなりきていた。沿道からは7位でトップとは10分以上開いていると聞こえた。
2位から6位までの選手がどのくらいの位置にいるのかはわからないが、まずは冷静に自分のランのペースを作る事に専念。
コースはほぼフラットであるものの、皆生名物と言われている、信号停止や歩道橋がある。また日光をさえぎるものがなく、過去のタイムを見ても晴れて気温が上がるとかなり過酷なランになることが予想された。
走り始めてすぐ、強い雨が降り出す。
1キロ行くか行かないかで早速の信号停止。4キロ先のエイドにいくまでに3回も停止した。話に聞いていたが、せいぜい2,3箇所だと思っていたので予想外だった。しかし、これもいい休みだと考えて、赤信号の間は信号警備のボランティアの人と話すなどしながらやり過ごす。
そんなこんなで停止する回数が多く、ペースがまったくわからなかったが、5キロ過ぎの歩道橋で二人の選手が並走しているのを発見。
7キロ付近で二人の選手に追いつく。
このあたりで一度雨は止み、今度は蒸し暑くなり始めた。
15キロ付近で更に一人の選手に追いつく。再び雨が降り出す。かなり強い雨で、風も強く、前が見えなくなるほど。
今度は腹が冷えて、トイレに駆け込む。
暴風雨の中、トップが折り返してきた。やはり藤原選手でもはや絶望的な差。2位の福田選手とも結構開いていた。3位は井出選手で暴風雨の中でも時折前に見えていたが、折貸しで差は1分程度にまで詰まっている感じだった。
折り返しの境港を折り返してしばらくすると雨は止んだ。
井出選手には30キロ手前でようやく追いつく。この頃にはまた暑くなり始め、疲労とも相まって、本当にきつかった。
コーラなどの糖質と水分補給、体の冷却だけ忘れないようにし、再び、強い雨が降ったり止んだりの中、なんとか3位でゴールした。
まとめ
今回は初参加ではありましたが、優勝を目指し、3位以内を自分の中での最低ノルマとしていたので、ギリギリ目標はクリアできました。
が、優勝の藤原選手、また2位の福田選手とも予想以上に差がついてしまいました。各種目のタイムで見るとやはりバイクで差がついてしまっています。レース前のトレーニングでは関東選手権後、体調を崩した割には3種目とも調子が良く、バイクも感触やタイムはこれまで以上に良かったのですが、レースでアップダウンと風に翻弄されているようではまだまだ本当の実力はついていないなと痛感しました。
対照的にスイム、ランについては比較的コントロールが利き、安定して力が出せるようになってきたなと思いました。
いずれにしろ、小さくまとまるつもりはないので、今後もバイクトレーニングに比重をおいてトータルで更なるレベルアップを図っていきたいと思います。
次回レースは今週26日の東京都選手権を予定しております。
最後に
皆生大会、29回の歴史の重みがある素晴らしい大会でした。
今大会は強風と強い雨、警報発令を受けて、残念ながら途中で大会中止となってしまいましたが、約800人の選手に対し、約4000人もの多くの方がボランティアとして大会を支えてくださっています。
あのめまぐるしく天候の変わる中、更に、土砂降りの中、交通整理や給水、応援をしてくださる姿を見て、選手として感謝の気持ちで一杯でした。
大会関係者の皆様、応援してくださった全ての方々へ、この場を借りまして改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
優勝 藤原裕司 8時間14分52秒
2位 福田宰 8時間29分26秒
3位 飯田忠司 8時間37分15秒
4位 井出晋一 8時間38分49秒
5位 岡宏城 8時間41分26秒